願書の書き方
願書の書き方について数多く問い合わせを受けます。
基本さえ抑えておけば、それほど難しく考える必要がありません。
なぜ書けないかというと、文章や、書きたいことが整理されていないからです。
そのような時は、まず分かりやすく書き出してみることです。
①志望校の教育目標を3つ書き出して下さい。「あいさつの出来る子ども」「自分のことは自分で出来る子ども」・・・といったものです。
②学校が配布しているパンフレットなどで強調されている言葉を3つほど選び出してください。
③次に、家庭の教育方針を3つほど書き出して下さい。
④次に、子どもに将来望むことや、このように成長して欲しいといったことを3つほど書き出して下さい。
これで下準備は終わりです。
この①~④で書き出した言葉から1つずつ選んで話の「筋」を作ります。
①と③から似ている内容のものを選び抜きます。
①と③が決まったら、②と④の中から関係する言葉を選びます。
あとは、選び出した言葉で文章の構成を考えれば良いのです。
志望理由によっては③から始めた方がまとめ易い時もありますし、①から始めていく時もあります。
そして筋ができたら字数に合わせた肉付けをします。
例えば志望理由の肉付けにはどうしてそう思ったのか具体例を入れたり、④には自分の経験を踏まえたりするのも良いでしょう。
オリジナリティをここで出していきます。
一番いけないことは、小学校の先生方が志望理由を読まれて、「なぜ、当校を志望したのだろう・・・?」というような願書を作成してしまうことです。
①と③がしっかり繋がっていればそのようなことはおこりません。
まずはご夫婦で言葉と内容の整理をしてみて下さい。
「印象に残る願書」とは、分かり易く言うと”オリジナリティ”に尽きます。
どうやってオリジナリティを出すのか。
志願理由や教育方針に、どれだけ上手に具体例を絡めながら文章を書くかということです。
抽象的な表現、表面的な事柄だけを書いていては、インパクトを残す願書を作ることは出来ません。
他人が書かないようなことが我が家にはあるのだろうか・・・とお思いになる方が殆どだと思いますが、よく探すと結構あるものです。
その家庭その家庭に必ず特徴や特別な体験があります。それを、教育方針や志願理由などに絡めながら書くだけで、読んだ人の理解度、浸透度が変わってくるのです。
自分達の生活や特徴をもう一度思い起こして、過去にあった具体例や、考え方が変わった体験などを志望理由などに是非書いみて下さい。
読み直してみると以前と印象ががらりと変わると思います。
小学校側が願書から知りたいことは?
大まかに2つあります。
1つ目はお子さんがどのような子なのか
2つ目は志望校をどれほど理解した上で志望されているか
子供がどういった性格なのか?長所を見つけることが大切です。
志望校の教育方針と家庭での教育方針は一致しているのか等を願書より読み取っています。
家庭での教育方針を見直そう
小学校の願書の志望理由は大切とお伝えしたように、志望理由には、家庭での教育方針がわかるような書き方を入れる必要があります。
しかし、いざ書こうと思っても、短い文字で表現するのはとても難しですよね。
頭では、こういう子になって欲しいと思っていても言葉に治そうと思っても漠然とした教育方針だったと感じることもあるかと思います。
教育方針がしっかりすれば、どの願書の志望理由も書けて、小学校ごとの教育方針に合うようアレンジできると思います。
まずは、どのような子になって欲しいのかをたくさん書き出してみましょう。
そして、そのためにはどのようにするべきかを考えると自ずと教育方針が決まってきます。
例えばですが、
*未来を自分で切り開く子になってほしい
*相手の事を考えられる子になってほしい
*色んな角度から物事を考えられ必要な情報を導き出せる子になってほしい
そのためには
*子供が頼んでくる以外は手出ししない。見守るのみ
*失敗や経験をたくさんさせる
*家族や他人をたくさん会話させる
*絵本や図鑑をたくさんみる
*ナンバーワンよりもオンリーワン
などが決まってきますよね。それが教育方針でもあります。
出典: 幼稚園・小学校お受験対策ブログ
願書のコピーを何枚もとって、とりあえず、1日中ふとした瞬間に、何度も何度も書き直しをしていました。
言い回しを変更したり、子どもの具体的なエピソードを変更したり、記入の順序を変更したりすることで、納得のいくまで書き直しをしました。
また、書き直しをするたびに幼児教室の先生や主人にも読み直しをしてもらい、アドバイスをもらったり、付け加えたりもしました。
面倒がらずに、常に願書のコピーを持ち歩いて、思いついたときにメモを取る感覚でした。
一度ではいいものは絶対に仕上がりませんので、家族を見つめなおす良い機会だと思いながら、提出日まで手直しをしていました。